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花火写真の基礎講座

STEP5



■フイルムの選び方

    花火を撮ろうとするとき、フイルム選びも重要なことになってきます。
    初めて花火を撮ろうとすると、どんなフイルムを使ったらいいのかわからない人が多いようです。
    何も考えずにフイルムを選ぶと、それが致命的な問題となってすべての写真が失敗してしまうことにもなりかねないのです。

    ネガフイルムとリバーサルフイルム

    花火を撮るには、ある程度お決まりのフイルムがあるのです。
    といっても別に特殊なものではなく、ISO100(感度100)か、あるいはISO50(感度50)の比較的感度の低いフイルムを使うのが一般的です。
    花火は夜に上がるため、ISO400とか、最近はISO800などを使いたくなるかもしれませんが、STEP2でも書いた通り、花火は発光体で、かなり明るいので、ISO100やISO50で充分なのです。
    逆にISO400では、感度が高すぎて、花火の色が白く飛んでしまうのです。(もちろん絞りとの兼ね合いもありますが)
    意外かもしれませんが、花火を撮るならISO100が基本と覚えてしまって問題ないでしょう。
    ISO50はさらに微粒子でお勧めです。
    特にあとで大伸ばしをしたいと考えているのであればなおさらです。

    ネガフイルムとリバーサルフイルム

    もしかしたら、リバーサルフイルムという言葉を聞いたことがない人も多いかもしれませんが、フイルムには大きくネガフイルムとリバーサルフイルムの2種類あります。
    「ネガ」の反対語として「ポジ」といいますが、リバーサルフイルムとはポジ(フイルム自体が普通の色に見える状態)の状態で現像されてくるフイルムのことです。
    スライド用のフイルムと言えば何となく分かるかもしれませんね。
    なぜここで、こんな話を出したかと言えば、花火を撮るなら一度はリバーサルフイルムを試してみて欲しいからです。
    花火に限らず、プロカメラマンの多くはネガフイルムではなくリバーサルフイルムを使う人が圧倒的に多いそうです。(実際に確認したわけではありませんが)
    その理由はズバリ!ネガフイルムよりリバーサルフイルムの方ができあがった写真のクオリティーがいいからでしょう。
    それ以外にも印刷原稿に向いているという理由もあるようですが、とにかくリバーサルフイルムは写りがいいのです。
    もちろん写真の腕も大切ですが、同じ撮り方をしてできあがる写真の出来が違うとしたら、もちろん出来のいいフイルムを選びたいですよね。
    特に花火の場合、あとで書きますが、ネガフイルムで撮影すると、プリントの際にも失敗しやすい要素があるため、リバーサルの有効性はさらに高いものとなるのです。
    ※補足
    リバーサルの良さだけを強調してしまったのですが、リバーサルには弱点もあります。
    一つは、「露出が命!」で、露出が失敗すると即失敗写真になってしまうことです。
    これはできあがってくるフイルムがポジであることの裏返しなのですが、露出がオーバーになると白っぽく、逆にアンダーになると暗っぽくなってしまうのです。
    ネガの場合、プリントの際にかなり補正が可能で、露出にあまりシビアになる必要はないのですが、リバーサルではフイルム自体が写真なので、補正ができないという訳です。
    もう一つは、プリントはあくまで2次的なものとなるため、たくさんの人に写真を配ることには向いていないと言うことがあります。
    具体的には、普通のサービスプリント(L判)でも1枚100円以上してしまうのです。
    また、一般的にフイルム自体の値段も多少高めです。
    これらの弱点を考慮しても、リバーサルフイルムを使ってみる価値はあると思いますので勇気のある方はぜひ挑戦してみてください。
    フイルムの違いだけで、こんなにも違うものなのかと言うことを実感できると思います。

    プリント時の注意点

    ネガフイルムを使って花火を撮った場合、プリントした写真が妙にグレーっぽくできあがってくることがあります。
    こんな写真ができてくると、自分の撮り方が悪かったのだろうと諦めてしまう方が多いようですが、実はほとんどの場合、撮影で失敗しているのではなく、プリントの時に失敗しているのです。 これは、主にプリントする際の濃度調節の問題で、夜空が黒くならなければいけないところをグレーにしてしまうのです。
    ネガフイルムの場合は、明るさや色などはプリントの際にかなり自由に調整できます。
    それがネガフイルムの良さなのですが、花火の場合は、それが裏目に出ることがあるのです。
    慣れたプリントマンがきちんと焼いてくれれば問題は無いのですが、最近のプリンターは自動のため、プリントマンがきちんと確認しないと、勝手な明るさで焼いてしまうのです。
    そんなときは、遠慮せずに再プリントをお願いするのです。
    具体的には、「花火の写真なので、空の部分をきちんと黒くしてほしい。」などと依頼すればいいと思います。
    よほど不親切なカメラ店でない限り、このような注文には応じてくれると思います。
    これを聞いてくれないカメラ店であれば次回からは違うカメラ店に行った方がいいと思いますよ。
    ちなみに、リバーサルフイルムの場合は、撮影した時点(厳密には現像した時点)で色や明るさは決まってしまうので、プリントにはそれほど神経を使わなくてもきれいにプリントされてくるはずです。
    もっとも、リバーサルフイルムは、ネガフイルムと違い、本来プリントが目的ではないので、注文をしない限りプリントはされてきません。
    それは、フイルム自体が写真だからです。
    どうしてもプリントしたいコマがあったら注文してプリントしてもらうことになります。

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