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■花火を写すには花火を知ろう!
一見、遠回りのような気もしますが、これが後々、きれいな写真を撮るための秘訣なのです。 「急がば回れ」ということわざがありますが、まさしくその通りです。 ●花火は発光体! 普通の物体は、自分自身が光を出しているわけではなく、別の発光体からの光を反射しているわけですが、花火は自分自身が光を出しているという違いがあります。 つまり太陽や電灯などと同じ性質のものなのです。 それがどうしたと思うかもしれませんが、これは花火を写真に撮る上で大変重要なことです。 花火大会の会場で、花火に向かってフラッシュを焚いている人を見かけるのですが、これは全く無意味なことです。(花火の手前に人物などを写したい場合は別です。) そもそもフラッシュは何のためにあるのかを考えてみましょう。 フラッシュは、もちろん発光体ですね。 つまり、その光を写したい物体に当てて、反射させるための光なのです。 ですから、その光が届く範囲のもの以外には効果を発揮できないですし、ましてや花火のような発光体に光を当てても意味はないのです。 ●花火の種類 「花火」と一言で言っても花火には様々な種類があります。 単発で打ち上げられる10号玉(尺玉)などの大きな花火の他に小さな花火が無数に打ち上げられるスターマイン、あらかじめセットしておいて文字や形を描く仕掛け花火(ナイヤガラや諏訪湖独特の水上スターマインなども仕掛け花火です。)などの形態による違いの他、花火の形も様々なものがあります。 オーソドックスな丸い花火の「菊」や「牡丹」の他に一つの玉で小さな花が多数開く「千輪」、開いたあと音を出しながらあちこちに飛び回る「遊星」、ヒマワリや土星、蝶などの形を描く「型物」、などがあり、また、同じ「菊」であっても、三重に開く「八重芯菊」や、ゆっくり垂れ下がりながら開く「冠菊(かむろぎく)」、開きながら色が変わる「変化菊」、真ん中に明るい雄しべのようなものが入る「芯入り」などがあり、さらに色の違い、組み合わせなど、実に様々なバリエーションがあるのです。 作者が違えば同じものにはならないというほどです もっと細かく見ると、打ち上げの後、開くまでの間に音を出しながら上がったり、軌跡を残しながら上がるものなどを総称して「昇り曲付き」とか「昇り局導付」などと言います。 更に「昇り曲付き」でも、途中で小花が咲いたり、葉っぱのようなものが開いたり、左右に開くものなど、それぞれ趣向が凝らされています。 「スターマイン」は一ヶ所からたくさんの花火を次々に打ち上げるものをいいますが、一度にたくさんの打ち上げ台から打ち上げるものを特に「ワイドスターマイン」と呼んだりします。 スターマインは、一つ一つの玉は小さくて地味でも、無数に上がることで迫力が出る上、色の違いや打ち上げるタイミングなどでいろいろな変化が出せるため、スターマインと言ってもやはりプログラムごと違って見えるのです。 スターマインでも、「型物」の花火が上がったり、「変化菊」のような凝った花火を入れたりする場合もあり、迫力と豪華さが格段に違ってきます。 このような豪華な花火は大会の終盤で打ち上げられることが多く、クライマックスを演出してくれます。 ここで、昨年の諏訪湖の花火大会の場合を例にとって大会の流れをご紹介します。 諏訪湖の花火大会の場合、8月15日オープニングは音だけの水中スターマインでいきなり観客を驚かせたあと、メインの打ち上げ台の初島から「間欠泉花火」という火柱のような花火が数回打ち上げられます。 その後、プログラムは前半と後半に分かれていて、前半は10号早打ち(10号玉を1発ずつ5発続けて打ち上げるスタイル)とスターマインの競技になています。 どのプログラムも競技だけあって1発ずつの花火の完成度が高く、どれを見てもすばらしいものです。 スターマインは、作者ごとイメージがあり、タイトルのイメージを色や打ち上げのタイミングで表現しています。 後半は、ワイドスターマインのオンパレードです。 最低でも3基程度、最大10基の打ち上げ台から一斉に打ち上がるスターマインは壮観です。 クライマックスは、定番の「水上スターマイン」と「大ナイヤガラ」がありますが、どちらも迫力満点のプログラムです。 水上スターマインは「Kiss of Fire」というタイトルが付けられていて、左右から合計200発を越える3号から10号の八重芯菊などの豪華な花火が湖面に大きく開きながら接近し、メインの打ち上げ台のある初島付近で重なり合い、それと同時に初島からは大きな花火が次々と打ち上げられます。 「大ナイヤガラ」は総延長1km以上もあるナイヤガラの滝をバックに、10基あるすべての打ち上げ台から「裏打ちスターマイン」が打ち上げられます。 裏打ちスターマインが終わっても、ナイヤガラはしばらく静かに流れ落ち、大会の余韻を残します。 このように、大会全体の流れにも趣向が凝らされていて、観客を飽きさせず、ますます引き込んでいくのです。 また、終わったあとの印象がいつまでも残るような演出もされているのです。 こんなふうに、大会の流れや花火の種類が分かっていると、何となくうまく撮れそうな気がしてきませんか? |
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